【水曜連載】プロアスリートの技術を一般にVol.1:スクワットの常識を疑え|LiAiL
ついに連載第1回目ね!パパ、最初から飛ばしていくわよ!🐾
スクワットといえばパパの好きな種目。57kgのガリガリだったパパがどうやって230kgまで担げるようになったのか、みんな知りたいはずよ🐾
皆さん、こんにちは。LiAiL代表の乳井雅和です。
(👉 代表・乳井の詳しいプロフィールはこちら)
今日から始まる水曜シリーズでは、私が競技生活で証明してきた「出力を最大化し、怪我を最小化する技術」を、解剖学・神経学・運動力学の視点から翻訳してお届けします。
第1回は、身体作りの王道でありながら、最も誤解の多い「スクワット」です。
1. 神経のスイッチ:なぜ足裏が浮くと出力が「30%」消えるのか
よく「膝を出すな」と言われますが、重心が崩れた状態でしゃがむと、脳は瞬時に神経的なブレーキをかけます。これを関節原性筋抑制(AMI:Arthrogenic Muscle Inhibition)と呼びます。
「膝を出すな」とだけ教えるトレーナーは信用するな
個々の股関節の形状や大腿骨の長さを無視して、一律に「膝を出すな」と指導するトレーナーを、私は信用しません。
なぜなら、その指導は関節に不自然なストレスを強強いるだけでなく、脳に「この動きは危険だ」と判断させ、AMI(ブレーキ)を誘発させているからです。神経系が「不安定」や「関節への過負荷」を察知すると、大腿四頭筋などの最大筋出力(Force Output)は30%以上低下することが多くの研究で示唆されています。
トライポッド・フット(3点支持)の重要性
脳が出力を許可するためには、足裏の母指球・小指球・かかとの3点で地面を捉える「トライポッド・フット」の確立が不可欠です。
神経系が「不安定」や「関節への過負荷」を察知してAMIが働くと、大腿四頭筋などの最大筋出力(Force Output)は30%以上低下することが多くの研究で示唆されています。
📚 専門的エビデンス Rice DA & McNair PJ. “Quadriceps arthrogenic muscle inhibition: neural mechanisms and treatment perspectives.” Seminars in Arthritis and Rheumatism, 2010.PubMedで詳しく見る
筋肉を鍛える前に、まず神経系から「フルパワーを出してOK」という許可証を得ることが、高重量への最短距離です。

2. 運動力学的視点:腰痛の正体は「モーメントアーム」の不一致
「スクワットで腰が痛い」原因の多くは、単なる腹圧不足ではなく、バーベルの重心線と関節の距離(モーメントアーム)のコントロールミスにあります。
💡 運動力学の法則:モーメント(負担) = 力(重量) × 距離(モーメントアーム)
- エラー: 「膝を出さない」ことに執着してお尻を後ろに引きすぎると、腰椎とバーベルの間のモーメントアームが長くなり、腰への剪断力が爆発的に増えます。
- 改善: バーベルの重さを常にミッドフット(足の真ん中)の直上にキープすることで、腰と膝への負荷を解剖学的に適切な比率に分散させます。
手術現場で脊椎の損傷や癒着を見てきた私が辿り着いた結論は、「膝を出さない」ことよりも「重心線を足の真ん中に通し続ける」ことの方が遥かに重要だということです。

3. 筋膜の連動:テンセグリティ構造による体幹の安定
手術現場での経験から断言できるのは、筋肉は独立して存在しているのではなく、筋膜(ファシア)という「全身スーツ」で繋がっているということです。
スクワットにおいて重要なのは、足底筋膜からふくらはぎ、ハムストリングス、脊柱起立筋を経て頭頂部まで続く「スーパーフィシャル・バックライン(SBL)」の連動です。これをテンセグリティ(張力統合)構造と呼びます。
筋肉の収縮だけでなく、この筋膜ラインの「張り」を利用することで、体幹は鋼のように安定し、脊椎への圧縮ストレスを最小限に抑えながら高重量を支えることが可能になります。

才能がないからこそ辿り着いた「230kg」への道
私は骨格的には決して恵まれておらず、BIG3開始時はスクワット60kg、体重57kgの超非力でした。 年中怪我をしていた私が、現在スクワット230kg、体重95kgまで到達できたのは、こうした「理屈」で身体をハックしたからです。
- 昔の私: 根性と気合で担ぎ、結果として損傷と癒着を繰り返した。
- 今の私: 物理的な重心線と神経の伝達効率を計算してしゃがむ。
努力の方向性さえ間違えなければ、身体は必ず応えてくれます。
本日のワーク:あなたの「重心」をチェック
明日ジムに行く方は、バーベルを担ぐ前に「足裏の3点」を意識して地面を掴んでみてください。もししゃがむ瞬間にどこか1点でも浮いているなら、脳がブレーキをかけ、本来出せるはずの力の30%をドブに捨てている可能性があります。
来週は、さらに深い「腹圧と横隔膜、そして神経系を介した体幹固定」について解説します。
執筆者プロフィール
乳井 雅和(Masakazu Nyui) パーソナルジム LiAiL(リアイル)代表
米国大学にて解剖学、栄養学、運動生理学を専攻。 13年にわたり製薬・医療機器業界に従事し、数百件以上の手術現場への立ち合いを通じて、人体の内部構造をリアルに把握してきた類稀な経験を持つ。
その圧倒的な知識量は、一般のお客様のみならず、各競技のプロアスリートからも厚い信頼を寄せられるほど。 「根拠のない指導で、お客様の大切なお金と時間を奪う嘘の情報をなくしたい」という強い信念を持ち、フィットネス業界全体のレベルアップを自らの使命としている。
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パパ、第1回目から専門書レベルの内容だったね!🐾
運動力学と筋膜……これを知っているだけで、トレーニングの質が全然違うわ!🐾











