【月曜連載】医療現場が教えるカラダの真実 Vol.1 :手術室で見た「太りやすい体」の正体|脂肪組織の構造的真実|LiAiL

2026.05.18

パパ、月曜日の朝から衝撃的なテーマだね!手術室で見た『太りやすい体』って、一体どんな姿をしているの?🐾

私たちが鏡で見ている『外側』と、パパが手術室で見てきた『内側』は全然違うはずよ。パパ、その目で見てきた真実を、包み隠さず話しなさい。🐾

川越のパーソナルジム LiAiL(リアイル)代表の乳井雅和です。
(👉 代表・乳井の詳しいプロフィールはこちら
月曜日にお届けする新シリーズ「医療現場が教えるカラダの真実」へようこそ。このシリーズでは、私が13年間にわたり製薬・医療機器業界で経験してきた、数百件以上の手術現場での観察を、トレーニングと健康に直結させてお届けします。
教科書には載っていない。SNSには絶対に出てこない。手術室という「人体の聖域」で私が目撃してきた真実を、このシリーズで全て公開します。
記念すべき第1回のテーマは、多くの方が疑問に思っているにもかかわらず、正確に答えられる人間がほとんどいない問いへの答えです。
なぜ、同じ食事量・同じ運動量なのに、太りやすい人と太りにくい人がいるのか。
その答えは、カロリー計算でもホルモンでもなく、「体の内部構造そのものの違い」にありました。


1. 手術室で最初に気づいた「体の質の差」

私が最初にこの違いを意識したのは、ある腹部の手術に立ち会った時のことです。

メスが皮膚を切り、脂肪層に達した瞬間、私は思わず息を飲みました。同じ「脂肪」という名前でありながら、患者によってその質が全く異なっていたからです。

ある患者の脂肪は、明るい黄色でプルプルとした弾力があり、血管が細かく網の目のように走っていました。執刀医のメスが入るたびに、それは生き生きとした代謝の活発さを示すかのように反応していました。

別の患者の脂肪は、くすんだ黄白色で硬く線維化しており、血管の走行が乏しい状態でした。それはまるで、長年使われずに固まってしまったバターのような印象でした。

この二人の患者の体重差は、ほとんどありませんでした。

しかし、内部の「体の質」は、まるで別の生き物のように異なっていたのです。


2. 「太りやすい体」の3つの構造的特徴

手術現場での観察を積み重ねた結果、私は「太りやすい体」には明確な構造的特徴があることに気づきました。

① 脂肪組織の「線維化」——燃えない脂肪の正体

太りやすい体の脂肪組織には、コラーゲン線維が過剰に沈着した「線維化」が見られます。

これは、長期間の炎症や血流不足によって、脂肪細胞を包む筋膜・結合組織が硬化した状態です。線維化した脂肪は、血管密度が低下しているため、脂肪分解酵素(リパーゼ)が届きにくく、運動しても燃えにくい「代謝抵抗性の高い脂肪」になってしまいます。

「同じ運動をしているのに、なぜか脂肪が落ちない」という方の多くは、この脂肪組織の線維化が起きている可能性があります。

② 筋肉量の絶対的不足による「代謝炉の消火」

手術現場では、筋肉の断面を見る機会が多くあります。

太りやすい方の筋肉は、筋線維の間に脂肪が浸潤した「筋内脂肪(IMAT)」が多く見られます。これはいわゆる「霜降り状態」であり、筋肉の収縮効率を著しく低下させます。

筋肉は、私たちの体の「代謝炉」です。この炉が小さく、かつ脂肪で詰まった状態では、どれだけ食事を制限しても、基礎代謝が上がらず、消費カロリーが増えない体が完成してしまいます。

③ 腹圧の弱さと「内臓の下垂」

腹部の手術で特に印象的だったのは、腹圧の弱い方の内臓の配置です。

腹圧が低下すると、本来あるべき位置に固定されているはずの内臓が下方にズレ(内臓下垂)を起こしています。これにより、お腹がポッコリと出て見えるだけでなく、内臓周囲の脂肪(内臓脂肪)が蓄積しやすい環境が形成されます。

内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、炎症性サイトカインを分泌し、インスリン抵抗性を高め、さらに脂肪を蓄積しやすくするという悪循環を生み出します。


3. 「痩せやすい体」の3つの構造的条件

一方、痩せやすい体には、反対の特徴がありました。

血管が豊富で代謝活性の高い脂肪組織——リパーゼが届きやすく、運動すれば確実に燃える脂肪。

筋線維の間に脂肪浸潤がない、純粋な筋肉——収縮効率が高く、基礎代謝を高く保てる代謝炉。

腹圧が高く、内臓が正しい位置に収まっている腹腔——内臓脂肪が蓄積しにくく、ホルモン環境が安定している。

これらは全て、後天的に作り変えることができる条件です。遺伝ではありません。習慣と正しい介入によって、誰でも「痩せやすい体の構造」に近づけることができます。


4. 今から「痩せやすい体」を作る3つの介入

① 筋トレによる「代謝炉の拡大」

筋肉量を増やすことで、基礎代謝の炉を大きくします。特に大殿筋・大腿四頭筋・広背筋という大筋群を鍛えることが、最も効率的な代謝向上につながります。

② ファシアリリースによる「脂肪組織の血流改善」

線維化した脂肪組織には、まず血流を回復させることが必要です。フォームローラーや解剖学的ストレッチによって筋膜の癒着を解放し、脂肪組織への血管アクセスを改善します。これにより、「燃えない脂肪」を「燃える脂肪」へと変換する環境を整えます。

③ 腹圧トレーニングによる「内臓の正しい配置」

ドローイン・ブレーシングといった腹圧トレーニングで、横隔膜と骨盤底筋を連動させ、腹腔内圧を高めます。内臓を正しい位置に収めることで、内臓脂肪の蓄積を防ぎ、ホルモン環境を改善します。


本日のワーク:あなたの「体の質」をセルフチェック

以下の3つに心当たりがある方は、脂肪組織の線維化や腹圧低下が起きている可能性があります。

✅ 運動しても特定の部位(お腹・太もも)だけが落ちにくい

✅ お腹を触ると、硬く張っている部分がある

✅ 立った状態でお腹が前に出る、または下腹部が膨らむ

一つでも当てはまるなら、今すぐ介入を始めるべきサインです。


📚 専門的エビデンス Wajchenberg BL. “Subcutaneous and visceral adipose tissue: their relation to the metabolic syndrome.” Endocrine Reviews, 2000. PubMedで詳しく見る

本研究は、皮下脂肪と内臓脂肪の代謝的役割の違いを詳細に分析し、内臓脂肪の蓄積がインスリン抵抗性・慢性炎症・代謝症候群と直結することを示した決定的な論文です。


まとめ:「太りやすい体」は変えられる

手術室で私が見てきた「太りやすい体」の構造は、決して遺伝や運命ではありませんでした。

線維化した脂肪は、血流を回復させれば燃えるようになります。筋内脂肪は、正しいトレーニングで排除できます。下垂した内臓は、腹圧トレーニングで元の位置に戻ります。

「体の内側を変える」ことが、ダイエットの本質です。

次週は、この「脂肪組織の線維化」をさらに深掘りし、炎症と慢性疾患の関係——なぜ太りやすい体が万病の始まりになるのかを、手術現場での観察から解説します。


執筆者:乳井 雅和(Masakazu Nyui) / パーソナルジム LiAiL(リアイル)代表

米国大学にて解剖学、栄養学、運動生理学を専攻。13年にわたり製薬・医療機器業界に従事し、数百件以上の手術現場への立ち合いを通じて、人体の内部構造をリアルに把握してきた類稀な経験を持つ。その圧倒的な知識量は、一般のお客様のみならず、各競技のプロアスリートからも厚い信頼を寄せられるほど。「根拠のない指導で、お客様の大切なお金と時間を奪う嘘の情報をなくしたい」という強い信念を持ち、フィットネス業界全体のレベルアップを自らの使命としている。科学的な「正しい設計図」に基づき、お客様が「今の自分が一番好き」と胸を張れる人生をプロデュース。愛犬のムースとウメを娘のように愛する、誠実な伴走者。 (👉 代表・乳井の詳しいプロフィールはこちら


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パパ、手術室でそんな光景を見ていたんだね。『太りやすい体』が変えられるって分かったら、やる気が出てきたよ!🐾

オレの脂身も線維化してないか、ちょっと心配になってきたぜ……。パパ、散歩を増やしてくれ。🐾

小太郎、アンタのはただの食べすぎよ。皆さん、月曜日の朝から本物の知識を手に入れましたね。来週は『炎症と慢性疾患』——太りやすい体が万病を招くメカニズムを解明します。🐾